「リアルジャパン」（２０日、後楽園ホール）

　策士、策におぼれる！初代タイガーマスク（５４）と大仁田厚（５４）のデンジャラス・スペシャル・ランバージャックデスマッチは、初代虎が大仁田の持ち込んだ有刺鉄線バットで大仁田をＫＯする衝撃の結末となった。

　セコンドが場外に落ちた選手を押し上げる通常のランバージャックと異なり、セコンドが落ちた選手を攻撃できる大仁田考案のルール。初代虎陣営も意外に活用し、シーソーゲームのまま試合は終盤に突入した。

　大仁田のセコンド・矢口壹琅が振るった有刺鉄線バットが大仁田を誤爆すると初代虎はすかさず墓石落とし、急降下頭突きとたたみかけ、有刺鉄線バットで一撃。そのままバットを押しつけて３カウントを奪った。

　得意分野で敗れた大仁田だが、タダで転ぶはずもない。握手に応じるふりをして毒霧を噴射し初代虎を盲目に追いやると「何が正義の味方だ、何が武士道だこの野郎！」と、自分のことは棚に上げて初代虎の凶器使用を非難。「オレが一度や二度でめげると思うか？」と、抗争の泥沼に引きずり込むことを予告した。