かわい過ぎる?女子U16北川に期待
サッカー日本女子代表の合同合宿2日目が9日、大分市内で行われている。
この日の午前は年齢制限のないフル代表「なでしこジャパン」となでしこジャパン入りを目指す「なでしこチャレンジ」が、地元の男子高校生を交えて、パス回しやコート半分でのゲームを行った。19歳以下のU‐19日本代表候補と、16歳以下のU‐16日本代表候補は、それぞれのチームで練習を行った。
今回招集されたチームで最も若いU‐16の注目選手にMF北川ひかる(JFAアカデミー福島)がいる。U‐16として初めての合宿とあって「選ばれてきた(人たち)だから、(みんな)うまくて、その中でやるのは緊張もあって、楽しめます。先輩のプレーも見られる」と刺激を受けた様子だった。
JFAアカデミー福島は日本協会が設立したサッカーエリートを養成する中高一貫の施設。福島第1原発事故の影響で、静岡・御殿場市に避難して活動を続けている。最近ではなでしこチャレンジに選ばれているMF田中陽子を輩出。昨年12月の皇后杯3回戦では前回大会準優勝で、なでしこリーグ5位の新潟を破る番狂わせを演じ、実力の高さを証明した。
金星の新潟戦で北川は、中学3年生ながら1得点(PK)1アシストと活躍した。U‐16の高倉麻子監督からも「技術レベルが高く、視野も広い。このチームの中心と考えていまる」と期待されている。
左サイドハーフを得意にし、左足からのパスやドリブル突破で攻撃を組み立てる。長い黒髪、薄い茶色の瞳が特徴的で、「ベッキーに似てる」と言われることもあるという。ネット上で「かわい過ぎる」と評判になったこともあった。
すぐにでも飛び級でなでしこジャパンに…と期待したくなるところだが、本人は「まだまだ自分は下のレベルなので、ちゃんと努力しないと通用しないと思います」と地に足をつけている。15年のカナダW杯、16年のリオ五輪へ、新たな才能は着実に成長している。