高倉なでしこ超変革 ドロー初陣

 「女子サッカー・国際親善試合、日本3-3アメリカ」(3日、コマースシティ)

 サッカーの女子日本代表「なでしこジャパン」は昨年の女子W杯カナダ大会を制した米国と3-3で引き分けた。リオデジャネイロ五輪出場を逃し、高倉麻子新監督(48)の初戦となった日本は前半、岩渕と大儀見がゴールを決めて2-1で折り返した。後半は逆転を許したものの、ロスタイムに途中出場の横山久美(22)=長野=が同点ゴールを決めた。両チームの対戦成績は日本の1勝7分け24敗(PK戦は引き分け扱い)。

 電光掲示の時間は90分を過ぎていた。2-3と逆転を許した日本は、阪口のパスに抜け出した22歳の横山が同点弾を蹴り込み、土壇場で引き分けに持ち込んだ。世界王者の米国を相手に後半途中からは1人少ない戦いを強いられたが、堂々たる戦いぶりだ。初陣の高倉監督は「粘り強くやれたが、勝てたかな」と満足はしていなかった。

 新監督は23歳の岩渕をワントップ、22歳で代表初選出の千葉をトップ下、大儀見を左サイドに配置する新布陣で、変革への強い意思を示した。パスワークでボールを保持する強みは継続。「個々の選手の長所を生かし、新しい可能性にもトライした」と説明する。

 岩渕は豪快な先制点で応え「自分のリズムで足を振って、今までにないきれいなゴール」と笑顔だ。交代出場で大仕事の横山も「結果を求めている。点を取るのが自分の役割」と胸を張った。

 2019年女子W杯フランス大会、20年東京五輪はこの2人に主力の働きが求められる。高倉監督は「よくやってくれた。新しいなでしこを表現してほしかった」と手応えを感じつつ「次はより細やかに、丁寧にサッカーをしたい」と意欲を燃やした。

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