岩清水「東北に勝利を」鮫島も必勝誓う
「アルガルベ杯、日本-デンマーク」(11日、ファロ)
サッカー女子の国際親善大会、アルガルベ・カップに出場している日本代表「なでしこジャパン」は11日午後0時20分(日本時間同日午後9時20分)からポルトガルのファロで1次リーグA組最終戦のデンマーク戦に臨む。10日はポルトガルのビラモウラで紅白戦などを行い、最終調整した。
若手では加戸由佳(岡山湯郷)中島依美(INAC神戸)らが主力組に入り、永里亜紗乃と大儀見優季(ともにポツダム)の姉妹が2トップを組んだ。
ノルウェーとドイツに連敗した日本は、デンマークに勝てば3位、引き分けか負けなら4位で下位の順位決定戦に回る。
11日のデンマーク戦を前に、被災地の東北にゆかりのある選手たちが、勝利を届けようと意気込んでいる。今大会は試合ごとに主将を代えているが、デンマーク戦では岩手県滝沢村出身のDF岩清水梓(日テレ)が任された。「特別な日に国際試合がある偶然をすごいと思うし、二度とあるか分からない。キャプテンをやらせてもらえてうれしい」と、意気込みは人一倍だ。
シーズンオフには東北でのサッカー教室に積極的に参加し、自らのブログには必ず「東北魂」と書き添える。「いいニュースを東北に届けられるように、みんなに協力してもらって勝ちたい」と必勝を誓った。
福島第1原発事故の影響で休部した東京電力に所属していたDF鮫島彩(仙台)も「W杯やロンドン五輪の後に『感動した』という声をたくさんいただいた。またいいパワーを与えられるように頑張りたい」と、言葉に力を込めた。