ノリさん、東アジア杯“澤抜き”覚悟

 サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」が東アジア杯(20日開幕、韓国)をMF澤穂希(34)=INAC神戸=抜きで戦う可能性が出てきた。1日、欧州遠征から帰国した佐々木則夫監督(55)が、東アジア杯の代表発表以降にINAC神戸が出場するなでしこリーグ杯を視察し、欧州遠征を欠場する理由になった左足つけ根などの状態をチェックすることを明言。状況次第では澤とほかの選手を入れ替えて大会に臨む。

 来週中に発表予定の東アジア杯代表メンバー23人に澤の名前があっても、その後で追試が待っている。佐々木監督は「仮定の状況で(澤を)エントリーするかもしれません。だめであれば、変更することも可能ですので」と澤抜きで東アジア杯を戦うことを示唆した。

 6月20日のニュージーランド戦で左足つけ根を痛めた澤を、監督は大事をとって欧州遠征のメンバーから外した。「澤選手も故障した状況を把握しながら調整して、状況次第では無理をして長引くようなら。チームと調整して判断していきたい」と無理させないつもりでいる。

 佐々木監督は代表発表後の12日に、なでしこリーグ杯の仙台‐INAC神戸(ユアスタ)を視察し、澤の状況をチェックする方針だ。欧州遠征中に、センターバックが本職の熊谷を澤の代役としてボランチでテストし、「まあまあだった」と計算できる状況をつくった。無理をして澤に頼る必要はないというわけだ。

 韓国、中国、北朝鮮と戦う東アジア杯の目標は「もちろん優勝」。欧州遠征の18人を軸に残り5選手を加える構想だ。佐々木監督は「ゲームの中でコンディションを保てている選手をエントリーしないといけない」と選考基準を説明した。澤といえども体調不十分ならば、メンバー発表後に土壇場で落選する可能性もある。

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