「１球目だったり、１歩目だったり、ほんのささいななことも大事にしていきたい」
　プロに入る上で「１」にこだわりを持つ。決して急がず、一歩一歩進みながら頂を目指していく覚悟を示した。

　藤浪だけじゃない！阪神のドラフト３位・田面（たなぼ）巧二郎投手（２２）＝ＪＦＥ東日本＝が１軍キャンプメンバーに抜てきされる可能性があることが１２日、分かった。

　新人合同自主トレの視察に訪れた山口投手コーチが「候補には入っている」と示唆。１７日のスタッフ会議で正式に決定される。

　この日はキャッチボールでアピールした。約６０メートルまで距離を伸ばし、助走せずに低い球筋のノーバウンド送球を繰り返した。球筋を見つめた山口投手コーチは「荒れると聞いていたけどそんなことはなかった。しっかり腕が振れている」と評価。中西コーチも「腕の振りがいい」とポテンシャルの高さを感じ取った。

　１軍キャンプへ「重さ」でアピールだ。阪神のドラフト３位・田面巧二郎投手（２２）＝ＪＦＥ東日本＝が２０日、鳴尾浜で２度目のブルペン入り。ドラフト４位の小豆畑が初めて相手を務めた。「社会人時代受けた（投手の）中でも、球が重かった」と同期捕手をうならせるほど、威力のある投球を披露した。

　「フォームに意識を置いた。６割ほどの力で投げました」という田面。榎田を超える周囲６９センチの太もも。その強じんな下半身から繰り出される直球はズシリと重かった。小豆畑は右手に残る感触を思い出しながら「全力で投げた時が楽しみ」と笑みを浮かべた。