日本人初の9秒台に一番近い男!サニブラウンの素顔に迫る
続々と有力選手が登場し「日本人初の100メートル9秒台」の実現時間の問題。中でも最も近いと思われるのが、日本選手権で2冠を達成したサニブラウン・ハキーム。過去の記事を振り返り、その素顔に迫ります。
公開日:2017.6.26
男子100メートルの元日本記録保持者・朝原宣治さんも、サニブラウンに大きな期待を寄せています。
優勝したサニブラウン選手は、本当にレベルが高い。昨日100メートルを全力で2本、(10秒)0台で走って、今日は200メートル1本走ってから100メートルの決勝。それでもいっちゃう。普通できないですよ。本当に世界選手権の決勝で戦えるレベルです。まだ100メートルを本格的にやってないですが、今季はスタートがすごく良くなった。どこまで伸びるのか…東京に向けても楽しみですね。
【朝原宣治の目】サニブラウンは世陸の決勝で戦えるレベル
一気に日本陸上界の主役に駆け上がったサニブラウン。これまでの軌跡をたどります。
注目を集めたのは2015年の日本選手権
桐生祥秀の登場で注目を集めていた男子短距離界ですが、そこに新たに現れたのがサニブラウン。2015年の日本選手権の記事で初めて、デイリースポーツにその名前が登場します。当時は「ハキーム」と表記されています。
「陸上・日本選手権」(26日、デンカビッグスワンスタジアム)
16歳の“怪物”ハキーム、桐生超えた
世界選手権(8月・北京)の代表選考会を兼ねた大会が開幕し、男子200メートル予選で、ガーナ人の父を持つ高校2年生のサニブラウン・アブデル・ハキーム(16)=城西大城西高=が日本高校歴代2位の20秒56(追い風1・4メートル)で予選3組2位に入り、全体4位で27日の決勝に進出した。
20秒56は、高校2年生としては桐生祥秀(現東洋大)の20秒70を上回る歴代最高。3年生を含めた日本高校記録でも、桐生の20秒41に次ぐ歴代2位の好記録だ。それでも「もっとタイムは出せた」と、涼しい顔で振り返った。
16歳の“怪物”ハキーム、桐生超えた
日本陸連が定める20年東京五輪での活躍が期待される「ダイヤモンドアスリート」にも認定されている“東京の星”。決勝に向け「いい記録を出したい。頑張って表彰台に乗れたら」と拳を握った。