ジャニーズ事務所は１日、同社のジャニー喜多川社長（８７）が６月１８日に都内の病院に緊急搬送され、「解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血」で入院していることを明らかにした。この日、嵐の５人が都内で、グループの展覧会イベントの会見を前に報道陣に対応。松本潤（３５）が「１日も早く元気に回復してくれることを祈っています」と代表して祈りを込めた。

　体調不良がうわさされたジャニー社長が、２週間前にくも膜下出血で緊急入院していた。

　デイリースポーツの取材によれば、ジャニー氏は自宅で倒れ、緊急搬送された際は意識不明の状態だった。関係者によれば、現在は、親族が寄り添っているという。見舞いに来たジャニーズのタレントが「ジャニーさん！」と呼びかけると、心肺などの数値が良くなるなど、厳戒態勢の中で、回復に向けて、懸命の治療が行われている。１７日は、ＮＨＫ　ＢＳ「ザ少年倶楽部」の番組収録に立ち会い、ジャニーズＪｒ．のステージを演出していたという。

　この日、報道陣にトップの病状を報告したのは国民的グループ、嵐の５人だった。入院後、週刊誌報道が過熱し、ネット上ではさまざまな憶測が飛び交う事態となっていることから、事務所側が正式に入院の事実を認め、病名を公表する形となった。

　デビュー２０周年を記念した展覧会の内覧会ならびに会見を前に、報道陣に対応。松本潤（３５）がメンバーを代表して口を開いた。

　「６月１８日に、弊社の社長、ジャニー喜多川が病院に緊急搬送されました。報告を受けて僕らは翌日１９日、５人でジャニーさんのもとにお見舞いに行きました。その後も、それぞれ時間があるときに、なるべくジャニーさんの病室に通っているような現状です」と説明した。

　「今はジャニーさんが１日も早く元気に回復してくれることを祈っています」と回復を祈る気持ちを吐露し、「みなさまには今は静かに温かく見守って頂ければと思っております」と呼びかけ、その後は、明るい口調に戻り、ファンを楽しませるアイドルとしての務めに励んだ。

　これまで、近藤真彦（５４）、東山紀之（５２）、木村拓哉（４６）、中居正広（４６）ら所属する中心的な存在のタレントから若手タレントまでが社長を見舞っている。昨年、芸能界を引退し、プロデューサーとしてのジャニー氏の後継的立場を担う滝沢秀明氏（３７）も連日、病院に姿を見せている。事務所は「所属タレント達は、ジャニーを元気づけたいという思いから、日々、病室を訪れております」「面会が叶っております」と説明した。

　また、現在の状況について事務所は「今もジャニーは必死に頑張っています」とし、「治療に専念することを最優先とさせていただきたい」と配慮を求めた。