映画史・時代劇研究家 春日太一氏
2013年9月2日
「取材10年、執筆4年、5度の全面書き直しを経て、初めてのハードカバーの単行本です」
‐新著の着眼点は。
「東映京都は太秦村、時代劇の都というイメージだけでなく、ヤクザ映画、東映ニューポルノなど雑多な作品を作ってきた。伝統文化の場所というより、時代を切り開き、大衆のエネルギーにあふれた荒々しい場所。それなのに、例えば『仁義なき戦い』で言えば、深作欣二監督、脚本の笠原和夫さん、日下部五朗プロデューサーからの話はあっても、殺陣師、カメラマン、照明マンといった職人さんの話がない。彼らが見た深作監督や川谷拓三はどうだったのか。50人くらいに聞いてまとめ直していくと、10年もかかってしまった」
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