「ブレーブス２‐３ヤンキース」（１３日、アトランタ）

　日米通算１５０勝を達成したヤンキース・黒田は「プロに入ったときはここまで勝てるとは思わなかった」と喜びに浸った。広島で１０３勝、メジャーで４７勝を重ねた。左足が万全でない中、持ち前の粘り強さを発揮。雨が降り続く中で６回、１１０球を投げ、９安打されながら本塁打による２失点。要所で今季最多の８三振を奪った。

　踏ん張りが報われた。１‐０の五回に２ランで逆転された。だが六回に味方打線がすぐに２ランを放って再逆転。その裏を無得点に抑えた。

　序盤からピンチの連続だったが、しぶとく切り抜けた。二回は１死満塁から空振り三振、二ゴロ。三回は無死二塁から中軸を打ち取り、四回も２死二、三塁で迎えた打者を三振に仕留めて四回まで得点を許さず「毎回走者を背負う苦しい投球の中で、何とかしのげたのは大きかった」と満足そうにうなずいた。