「マリナーズ０‐５レッドソックス」（２９日、シアトル）

　この機会を待ち続けてきた。開幕から約３カ月。マリナーズ・岩隈久志投手（31）のメジャー初先発が７月２日（日本時間３日）、本拠地でのオリオールズ戦に決まった。２９日（同３０日）の試合前にウィリス投手コーチから朗報を聞いた岩隈は「やっと来たかというか、先発なんでね、楽しみですね」と表情を緩めた。

　今回は、２７日の先発で右足内転筋を痛めて途中降板したミルウッドの代役。同投手は来週末に復帰する予定のため、岩隈のローテ入りは確約されてないが、ズレンシックＧＭは「イワクマの投球を楽しみにしている。いい仕事をしてくれることを期待している。今回は次に進むためのステップ」とローテ入りの可能性を否定しなかった。

　この日はブルペンでバランスを重視しながら４３球を投げて調整した岩隈。ここまで楽天時代のワインドアップを捨て１４試合に登板。防御率は４・７５だが、３イニング以上投げた試合は３・１８と安定感は増す。「次もセット（ポジション）で」。新たに確立した投球スタイルで岩隈が目指してきた舞台に立つ。