【野球】阪神とロッテの意外な共通点 30年間本塁打王なし、最後は共に三冠王
リーグは違う。ただ本塁打王という観点から見れば、阪神とロッテに共通点が浮かび上がる。1987年から30年間、両チームから本塁打王が出ていない。さらに、86年にこのタイトルを獲得した最後の選手は共に三冠王。今でも猛虎の最強助っ人と評されるランディ・バースと巧みな打撃センスが光る落合博満だ。
87年以降、セ本塁打王の球団別内訳はヤクルト10回、DeNA(横浜、大洋)と中日6回、広島と巨人5回。なお03年はラミレス(ヤクルト)とウッズ(横浜)、04年はローズ(巨人)とウッズ(横浜)が同じ本数だった。
ただ、阪神の選手が大きく引けを取っている訳ではない。05年は金本がリーグ2位となる40本。この年は43本の新井(広島)がトップだった。10年もブラゼルがリーグ2位の47本。トップはラミレス(巨人)で2本差の49本だ。
一方のロッテは87年以降、シーズン本塁打数ではリーグ3位が最高。89年のディアズ39本、93年のホール30本、95年の初芝25本の3人だ。さらに、日本人打者に限れば、86年の落合以降、30本塁打以上打った選手は出ていない。
この期間のパの球団別内訳は西武12回、近鉄7回、日本ハム6回、ソフトバンク(南海、ダイエー)4回、オリックス2回、楽天1回。04年に松中(ダイエー)とセギノール(日本ハム)、14年にメヒアと中村(共に西武)が同じ本数で共に獲得。なお、近鉄で最後に本塁打王となったのは合併前となる03年のローズ。
“環境的”な問題もある。阪神が本拠地とする甲子園球場は、左打者に不理とされる浜風が吹く。また、91年シーズン後にラッキーゾーンが撤廃。このことが、本塁打タイトルの歴史を変えた、との見方もできる。また、ロッテの本拠地・マリンスタジアムも強い海風が有名。甲子園と同じように「風」が大きな特徴といえる球場だ。(デイリースポーツ・折原良輔)
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