【野球】侍ジャパンが3月に豪州代表と強化試合を行う重要な意義とは
野球日本代表が、オーストラリア代表と対戦する「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3月3日・ナゴヤドーム、4日・京セラドーム大阪)が、目前に迫っている。若手も招集し、2020年東京五輪への土台作りを見据える強化試合。さらにもう一つの重要な意義とは…。
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初めてトップチームの指揮を執る侍ジャパンの稲葉篤紀監督は、今回の2試合を2020年東京五輪に向けた「土台となるチーム作り」の場と位置付ける。日の丸を背負うからには「勝利にこだわっていきたい」と気合を込める。それ以外にも、侍ジャパンが豪州代表と対戦するにあたって重要な意義がある。
今回のオーストラリア代表のメンバーは、20代の若い選手が多い。稲葉監督は「メジャーリーガーが少ない中で、今回試合をするメンバーが(東京五輪に)出てくる選手が多いのかなと。そういう意味ではデータも取りやすい」と語る。
豪州代表が20年東京五輪に出場した場合、今回の強化試合のメンバーと対決する可能性が高いと想定。今のうちに各選手のデータや特徴を把握し、インプットしておくことも可能になる。だからこそ「非常に重要な試合なのかなと考えております」と説明する。
指揮官は現状の豪州代表について「パワーがある。バッターもピッチャーもパワー系の選手が多い。バッターは一発(のある選手)が多い」と分析。かといって大味な野球をする、というわけではない。「細かい野球、バントシフトもしっかりやってくるチーム。非常に手ごわいチームです」と印象を語る。
野球の日本代表は、過去の五輪で豪州代表に辛酸をなめさせられた。2004年のアテネ五輪。日本は豪州に準決勝で敗れ、予選リーグを含めて連敗を喫した。悲願の金メダル獲得への道を閉ざされた相手だ。侍ジャパンにとっては、“要注意マーク”を付けるべきオーストラリア代表。すべては2年半後に世界の頂点に立つためだ。連勝して弾みをつけるだけでなく、情報収集にもしっかりと力を注ぐ。(デイリースポーツ・伊藤玄門)
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