【野球】11月日米野球は2020年東京五輪への試金石になるか
今年11月に4年ぶりに開催される日米野球。野球日本代表侍ジャパンが、MLBオールスターチームと激突する夢舞台。11月9日の第1戦から東京ドームでの3連戦、マツダスタジアム、ナゴヤドームで計6試合行う。
2020年東京五輪で金メダル獲得を目指す侍ジャパン。今回はトップチームで筒香と山崎(いずれもDeNA)、柳田(ソフトバンク)、菅野(巨人)、菊池(広島)ら日本の顔とも言える豪華な一部メンバーを選出した。当然、東京五輪を見据えて今後のメンバーも選出するが、戦術面も同様だろう。
侍ジャパンの稲葉監督は日米野球に向けて常々、熱い口調でこう語ってきた。「前回のWBCもそうでしたけど、課題の動くボールに対して非常にいい経験になると思います。そういうものをしっかり選手に経験してもらって、2020年に向けてやってもらいたい」。
国際経験が豊富な侍の将。大舞台で外国人投手の強くて速い、しかも動くボールに苦しめられてきた経験も踏まえた発言だ。だからこそバリバリのメジャーリーガーがそろう可能性が高いMLBオールスターチームの投手と対戦した経験を生かしたい考えだ。
それは、今回、侍ジャパンのメンバーに選ばれた選手たちも十分に分かっている。秋山(西武)は「メジャーリーグの投手の強くて速いボールに対応し、自分の力を発揮できるように頑張ります」と言った。選手たちも、本場メジャーの投手たちを相手に腕試しをし、東京五輪に向けて牙を研ぐ覚悟だ。
日米野球でも、主砲を担うことが確実な筒香は「日の丸を背負う責任を感じ、恥じないプレーをファンの皆さんにお見せしたいと思います」とコメントした。稲葉ジャパンにとっては、東京五輪の“試金石”となりそうだ。(デイリースポーツ・伊藤玄門)