【野球】新元号「令和」が決まって振り返る 平成元年のプロ野球は…
5月1日からの新元号が「令和(れいわ)」となることが発表された。新時代を迎える前に平成元年(1989年)のプロ野球をたどってみる。(敬称略)
この年の開幕は4月8日。3試合が雨天中止となり、巨人-ヤクルト戦、広島-阪神戦、日本ハム-ダイエー戦の3試合が開催された。巨人-ヤクルト戦は、午後1時試合開始で同3時31分に終了。他の2カードより早く試合を終えており巨人が勝利。勝ち投手は桑田真澄で9回2失点の無四球完投だった。
「4番・左翼」でスタメン出場した原辰徳は、初回にプロ通算250号となる先制2ランを放つだけでなく三回も2ラン。チームの開幕白星発進に貢献した。
一方、阪神はフィルダーが3ランを放つなどして逆転勝利。チームは10年ぶりの開幕白星スタートを飾っている。また、日本ハムの新人・中島輝士がサヨナラ2ラン。ルーキーが開幕戦でサヨナラ本塁打を放つのは、南海・穴吹義雄が56年に記録して以来、33年ぶりだった。
シーズンを振り返るとセ・リーグは、就任1年目の藤田元司監督率いる巨人が2年ぶりの優勝。パ・リーグは、仰木彬監督の近鉄が9年ぶりV。129試合目となる10月14日のダイエー戦で勝利し優勝を決めた。
巨人と近鉄の日本シリーズは、4勝3敗で巨人の日本一。3連敗した後の4連勝だった。MVPは、この7試合で打率・522をマークした駒田徳広。
ちなみに、この年の主なタイトル獲得者は以下の通り(セ、パの順)
【首位打者】
クロマティ(巨人)・378、ブーマー(オリックス)・322【本塁打】
パリッシュ(ヤクルト)42本、ブライアント(近鉄)49本
【打点王】
落合博満(中日)116打点、ブーマー(オリックス)124打点
【最優秀防御率】
斎藤雅樹(巨人)1・62、村田兆治(ロッテ)2・50
【最多勝】
斎藤雅樹(巨人)&西本聖(中日)20勝、阿波野秀幸(近鉄)19勝
【最優秀救援】
津田恒実(広島)40SP、井上祐二(ダイエー)27SP
(デイリースポーツ・記録係)