【野球】巨人・原監督はなぜオープン戦最下位でも強気だったのか…その真意に迫る

 プロ野球は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕日が白紙になった。各チームが難しい調整に追われる中、2勝10敗4分けでオープン戦最下位に終わった巨人にとってはこれも想定内だった。最近10年間、オープン戦最下位チームはほとんどがBクラスに甘んじているが、原辰徳監督(61)は「いい材料が目立った。7割は(チームづくりが)できてきている」と強気に話していた。その言葉の真意とは?

 結果を気にせず、むしろ収穫を強調した。今、思うと開幕延期の可能性を予見し、例年よりもオープン戦で、若手に経験を積ませることに重きを置いていたからだと思われる。2月の沖縄2次キャンプ打ち上げ時、帰京後のオープン戦への意気込みについて、こう言っていた。

 「“今のところは”3月20日に開幕を迎えるための最善策をとるということです」

 何か引っ掛かったが、記者はキャンプ終了時には現在のような感染者が全国的に拡大する事態になるとは夢にも思っていなかった。さらに2月末の練習中にもこう語っていたのが思い出される。

 「正体が見えない敵だから、時間がかかるかも。仮に分かったとしても治す処置がないから」

 キャンプ中にも新型コロナウイルスの怖さについて語っていた。危機意識の薄かった記者はピンとこなかったが、当時から原監督は感染拡大へ相当な危機感を持ち、開幕が遅れることも覚悟していたようだ。

 であるならば、オープン戦で何をすべきか。主力もスタメンで起用したが、早々とベンチに引っ込めた。そして最終戦まで松原、重信、湯浅らを使い続けた。オープン戦終盤まで22打席連続無安打のモタについても可能性に懸けていた。実力至上主義を掲げる原監督だけに例年ではあり得ない起用だろう。

 早期終息を願う指揮官。休日は一日中、ニュースや新聞を読むこともあるというだけに、記者も練習後の雑談で世界の動きを知らされることが多々ある。開幕までの道のりが険しい状況で何ができるかを考え、オープン戦では最後まで若手を見極め続けた。最下位は問題なしとなるか。その結果はシーズン後に分かる。

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