【芸能】ノンスタ石田 オンライン取材で見せた懐の深さ
コロナ禍で取材の仕方が大きく変わった。会見や映画の舞台あいさつは配信という形が主流になっている。現場の雰囲気がつかめないことが欠点だが、「これでも意外とできてしまう」というのが正直な感想だ。
それでも頭を悩ませたのがインタビュー取材。インタビューは「雰囲気」や「空気感」も非常に重要で、実際に対面することで見えてくるタレントの“魅力”も、画面越しではなかなか感じ取ることが難しい。
その難しさを、軽々と突破したタレントがいる。お笑いコンビ・NON STYLEの石田明(40)だ。
緊急事態宣言下の5月中旬。石田へのインタビューは、テレワークの普及で需要が高まったウェブ会議ツール「Zoom」で行った。「Zoom」は主催者から送られる招待URLをクリックすれば、相手とつながることができる。
この日もいつもの手順でURLをクリックしたが…約束の時間になってもなぜか入れない。何度やり直しても入れなかったのだ。
「記者がタレントを待たせるなんてなんて最悪だ」と焦りまくり。「オンライン取材は、機材のトラブルや調子によってうまくいかないこともあるのかな…」とも思った。結局、石田側とつながったのは約束した時間の20分後。申し訳ない思いでいっぱいだったが、石田の反応は意外なものだった。
「待ってたよ~!良かった~!」
怒ることもなく、記者を責めることもなく、「待っていた」と温かく迎えてくれたのだ。しかも、20分もスタートが遅れたのにも関わらず、時間を変更することなくみっちり30分間対応。プロ意識と優しさが身に染みた取材となった。
画面越しの取材だからこそ感じることができた石田の“懐の深さ”。こうした一コマで見せるタレントの対応に、オンライン取材の醍醐味(だいごみ)が存在するのかもしれない。(デイリースポーツ・瀬古千絵)
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