阪神・大和、FAでDeNA移籍…今まで虎でプレーしてくれてありがとう!

阪神からFA宣言した大和内野手が、DeNAに入団することが決まりました。2018年からは同一リーグで戦う敵に…。悲しいけれど、幾度となくチームの窮地を救ってくれた“虎の大和”の雄姿を振り返ります!

公開日:2017.12.3

阪神入団は2005年、高校生ドラフト4順目指名

2005年10月4日デイリースポーツ紙面

【2005年10月4日デイリースポーツ紙面より】
 阪神から4巡目指名を受けた樟南高・前田大和内野手が早くも、先輩となる鳥谷内野手に弟子入りを熱望した。「守備もバッティングもいい。まじめな方だと思いますし直接、話を聞く機会があればぜひ聞いてみたい」と意欲を口にした。
(中略)
 5時間目の授業終了間際に指名を知ると、喜びを爆発させた。物心ついたときから、夢にまで見たタテジマのユニホーム。「熱狂的なファンが多い。ミスしたらすごいヤジが飛んでくるかもしれいけど、何が何でもレギュラーを取りたいです」。目を輝かせた前田が、強い気持ちを持ってプロの世界に飛び込む。

2005年11月2日デイリースポーツ紙面

【2005年11月2日デイリースポーツ紙面より】
 高校生ドラフト4巡目で阪神が交渉権を獲得した樟南・前田大和内野手(17)が1日、登録名を『大和』(やまと)にしたい考えを示した。
(中略)
 「宇宙戦艦ヤマトのイメージで小さいころは嫌だったけど、今はみんなから『大和』と呼ばれるようになって、いい名前だなって思った」
 目標とするマリナーズ・イチローも「鈴木一朗」から名前を登録名にした。これで同じ道を歩めれば…。もちろん、球団関係者と相談した上での話だが、許されるなら「大和」でプロの第一歩をしるしたい。
 この名前は父・利和さん(56)が生まれる前から決めていたという。母・やよ子さん(55)も「大和といえば、戦艦大和。日本でもっとも大きな損失で私たちの世代はみんなその沈没したイメージで嫌でした」と振り返ったが、父母ともに「大和」の登録名には大賛成。本物の戦艦は沈んでも、息子には決して沈まない不屈の精神力があると信じている。

2005年12月9日デイリースポーツ紙面

 入団発表で並んでいた6人は、希望枠の岩田稔(関大)を筆頭に、金村大裕(大商大)、渡辺亮(日本生命)、鶴直人(近大付)、若竹竜士(育英)、前田大和(のちの大和=樟南)。

2005年12月9日デイリースポーツ紙面

 【2005年12月9日デイリースポーツ紙面より】
 高校生ドラフト4巡目で入団した前田大和内野手(18)は、背番号66番に決定し、意気込みを新たにした。66番といえば、浜中が入団当時につけていた番号だ。「すごい選手なので番号に恥じないように頑張ります」と、身の引き締まる思いを吐露した。
 俗に出世番号とも言われる。66からスタートした浜中が25、31、5番と変わっていくうちに、戦力としての期待度も上がっていった。阪神以外でも近鉄に入団した中村紀がつけていたことでも有名。縁起のいい番号に決定し、前田自身は幸先のよいプロ人生のスタートを予感した。

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