日本人初の9秒台に一番近い男!サニブラウンの素顔に迫る
続々と有力選手が登場し「日本人初の100メートル9秒台」の実現時間の問題。中でも最も近いと思われるのが、日本選手権で2冠を達成したサニブラウン・ハキーム。過去の記事を振り返り、その素顔に迫ります。
公開日:2017.6.26
日本選手権、男子100Mを自己ベストでV!200メートルも制し2冠
「陸上・日本選手権」(24日、ヤンマースタジアム長居)
サニブラウン 雨でも自己ベスト10秒05 戦国の男子100Mを統一
男子100メートル決勝が行われ、史上初めて自己ベスト10秒0台の選手が5人そろった一戦は、15年世界ユース選手権2冠のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が予選、準決勝で出した自己ベストを0秒01上回り、2002年・朝原宣治に並ぶ大会タイ記録の10秒05をマークし、初優勝。8月のロンドン世界選手権代表に内定した。
極限の緊張感で各選手が予選、準決勝より軒並みタイムを落とす中、前日にマークした自己ベストをさらに0秒01短縮。日本陸連の伊東浩司強化委員長に「晴れた条件なら9秒台が出ていた。カール・ルイスやボルトのように60、70メートルまでメンタルを安定させて走れるのが強み」と、舌を巻かせる底知れぬポテンシャルを見せつけた。
サニブラウン 雨でも自己ベスト10秒05 戦国の男子100Mを統一
日本人の悲願である9秒台についても「出る時は出るんじゃないですかね。その時がくれば」と、こだわりはない。
サニブラウン 雨でも自己ベスト10秒05 戦国の男子100Mを統一
翌日の男子200メートルも圧勝。2冠を達成します。
「陸上・日本選手権」(25日、ヤンマースタジアム長居)
“進撃の怪物”サニブラウン2冠 2日連続自己ベストV、リレー侍全員に勝利
男子200メートル決勝でサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が、20秒32(追い風0・3メートル)の自己ベストで初優勝し、03年の末続慎吾以来となる100メートルとの2冠を達成し、代表に決まった。前日の100メートルではケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、桐生祥秀(東洋大)、山県亮太(セイコーホールディングス)を、200メートルでは飯塚翔太(25)=ミズノ=に勝ち、昨年のリオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダリスト全員に完勝。完全に日本陸上界の主役に躍り出た。
衝撃的な強さで日本を制圧し、2年ぶりに世界の舞台に舞い戻る。100メートル、200メートルでは「両方ともあわよくば決勝に行けるかなと思う」と、ファイナリストに照準を定める。金メダルの期待が懸かる400メートルリレーについては「練習しなきゃ」とバトンリレーに不安を抱えており、受け取るだけのアンカー起用が有力だ。
“進撃の怪物”サニブラウン2冠 2日連続自己ベストV、リレー侍全員に勝利