坂本龍一 大島渚監督に「甘やかされ」、ベルトリッチ監督に「どん底に…」

 ミュージシャンの坂本龍一(65)が4日、都内で行われた自身のドキュメンタリー映画「Ryuichi Sakamoto:CODA」の公開初日舞台あいさつにスティーブン・ノムラ・シブル監督(46)とともに登壇し、これまで一緒に仕事をした大物監督の違いについて語った。

 「戦場のメリークリスマス」(83年)では大島渚監督、「ラストエンペラー」(88年)でベルナルド・ベルトリッチ監督(76)と仕事を共にした坂本は2人について「最初(大島監督)は甘やかされて、次(ベルトリッチ監督)にどん底に落とされました」と表現した。

 大島監督は坂本の映画音楽についてまったく注文を付けず、「曲を渡したら全部そのまま使って」くれたという。一方のベルトリッチ監督については2週間で45曲を作るというスケジュールを強いられたが、使用されたのは半分ほど。「かなりがっかりしました」と告白した。

 「ラストエンペラー」では、曲の使用されている場面も自身の思い描いていたものとは違っていたそうで、「試写では“ここで(使う)”ってドキッとしながら見てました」と苦笑い。2人の巨匠の手法が正反対だったことに、当初はカルチャーショックを受けていたことを明かした。

 「-CODA」は2012年から約5年に渡り、坂本の姿を追ったドキュメンタリー映画。坂本は撮影中の14年に中咽頭がんを患ったが、その前後の様子も映像に残っている。闘病中にピアノを奏でるシーンについて、坂本は「1番苦しい時が過ぎて、ようやく白いご飯が食べられるようになったくらいの時期じゃないかな」としみじみ振り返った。

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