マリナーズのイチロー外野手（３６）が２３日、１０年連続２００安打を達成した。快挙達成を愛知・豊山町の自宅で見届けたイチローの父・宣之さんは感無量だった。「プレッシャーがかかって大変だったと思いますが、よくやりました」としみじみ。妻の淑江さんと留守番電話にねぎらいのメッセージを入れたという。

　イチローのメジャーで１０年の歩みを「駑馬十駕」（どばじゅうが＝毎日努力すれば、才能ある者に並ぶことができるという意味）の四字熟語で表現し、「いきなりじゃなく、コツコツ積み重ねた結果。それで、メジャーのすばらしい方に追いついたと思っています」と話した。

　幼少時代のイチローと一緒に毎日、近所のグラウンドやバッティングセンターで練習していた当時を懐かしんだ宣之さん。「仰木監督、三輪田さん、皆さんのおかげで今のイチローがあるんです」とオリックス時代の恩師、発掘したスカウトに感謝していた。