“ガキ使”に育てられた私~日米の笑いの違いとは

 「ニッポン愛&Sarah、s eye=第8回」

 五月病の季節ですね。今回はそのモヤモヤした気持ちを吹き飛ばそうと「お笑い」の話をしたいと思います!アメリカ人の私でも、実は“ガキ使”で育てられたんですよ。ダウンタウンさんが大好きなんです。米国にいた14歳くらいからずっと「ガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)を見ていました。

 日本語を勉強していた時、関西出身の日本人の友達にダウンタウンさんの番組を見せてもらったんです。初めての関西弁に「ん?これ、ニ・ホ・ン・ゴ、か?」と思いまして(笑)。全く違う言語に聞こえました。

 ダウンタウンさんとまだお会いしたことはないですけど、同じ番組に出たことはあります。こちらがVTR側で、あちらはホスト側で。その魅力を一言では言えないんですけど、“特別な何か”があるんですね。

 又吉直樹さん原作「火花」の配信ドラマを見ながら思ったんですけど、「漫才」って、すごく日本独特の芸ですよね。リズム感もそうだし、ボケとツッコミを英訳しても通じるのかなと思ったりします。私は面白いと思っても、父に勧めたら「ちょっと分からない」と。海外でも漫才を知ってもらいたいんですけど、違う言語に訳してもなかなか伝わりにくいです。

 漫才と共に日本独自で面白いと思うのが「落語」ですね。幅広い表現力がすごいですし、自分の中でメリハリを作り、ペースを考えて伝えるのは本当に尊敬しますね。その世界に招き入れられる魅力があります。

 米国は1人でしゃべるスタンダップコメディですかね。日本ではテレビのお笑いに政治的なネタはあまりないですけど、昔から米国のコメディは“声のない方たち”の唯一の武器だったんですね。ユダヤ系やアフリカ系の方だったり、LGBTの方だったり、笑いを取ることで自分の日常を知ってもらうとか。あるいは権力のある方をいじったりとか、そういう歴史ある芸の一つなんですね。

 そんな私も今では関西弁を聴き取れます。ある芝居で共演者の方ほぼ全員が関西出身だったんですけど、芝居が終わって別のオーディションに行ったら、「サラさんは大阪に住んだことがあるんですか?」と聞かれて。ないんですけど、「関西なまりがある」と言われまして。無意識のうちにイントネーションがうつってたんですね、ほんまに(笑)。

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