元日にオオカミが現れた!今年は戌年、縁起のいい“出会い”
「ニッポン愛&Sarah、s eye=第22回」
皆さん、明けましておめでとうございます!(1月はもう終わりかけてますけどね)
年末年始で多くの人が実家に帰ったでしょ。私もそうしました。年内最後の収録を終えてから、そのまま空港に向かって、13時間の空の旅に出かけました。「アメリカの年末年始」と聞いたら何を想像するでしょう?
やっぱりニューヨークタイムズスクエアの年越しカウントダウンイベントかな?確かにそれはテンション上がりますが、参加者はまだ日が高いうちに並び始めて、日付が変わるまでお手洗いに行くこともできないまま、人混みでマイナス10度ぐらいの寒さに耐えてずっと待ってるから、私はテレビで見るだけで充分です(笑)。
他の習慣は自分の家族のことしか言えないですが、格闘技を見たり、いつもよりちょっと豪華な食事を食べたり、夜遅くまでボードゲームをしたりと、日本のお節料理は出さないけど、こっちのお正月とはそう変わらないでしょう。でもアメリカのお正月料理といえば?私の家族の場合、スウェーデン、メキシコ、韓国、タイ、ベトナム、すごく国際的な料理を楽しみますよ。他の国の料理を新しくアレンジするのが「人種のるつぼ」と呼ばれるアメリカの特徴の一つですね。
そして元日。私もお父さんもカメラが趣味なので、毎年初日の出を撮りに行ってます。実家に帰れない時でも、世界の反対側から「明けましておめでとう」の一枚を互いに送るので、遠く離れても繋がってる。
でも今年は実家から徒歩3分の海辺へ行って一緒に写真撮影ができた。問題は異常な冷え込み。マイナス20度ぐらいで、風の影響で体感温度はマイナス40度近く。海水も凍っていて、雪と氷に包まれた岩は流氷に見えた。すごく幻想的で綺麗な景色だったけど、いくら防寒しても20分ぐらいしか外いられないので、ささっと写真撮って、凍傷にならないうちに急いで家に帰った。そこでお母さんが用意してくれた濃厚なホットココアで体を温めて、朝ごはんまで一休み。
でもその時、珍しいお客さんが現れた。
森に接する家の庭に、なんと、狼(おおかみ)さんがやってきた!
驚かせないようにこっそりとカメラを手にとって、スナイパーのように外へ出た。目が合った瞬間、凜とした美しさに息を飲んだ。
そうだ。2018年は戌年だ。これは縁起のいい出会いと思って、森に消えてく狼を見送りました。毎年、新年の抱負を考えるけど、今年はぴんと来るものがなくて。やりたいこととやるべきこと、居たい場所と居るべき場所。最近モヤモヤと迷ってるばかり。だから、ちょっと変わった抱負にしました。
自分に時間を与えよう。
悩んだっていい。次の目標がわかるまで、様々なことにチャレンジしたっていい。迷っている自分を許す。そう決めました。「自分に厳しく他人に甘く」から卒業して、自分にも優しくなってみよう。
◆サラ・マクドナルド(Sarah Macdonald)1990年8月12日、米マサチューセッツ州生まれの27歳。14年にNHK連続テレビ小説「花子とアン」でデビュー。女優、情報番組などで活躍中。
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