「ＮＨＫマイルＣ・Ｇ１」（６日、東京）

　意地を見せた。３歳マイル王には届かなかったアルフレードだが、前走大敗から見事に巻き返して２着。２歳王者がウィリアムズとのコンビでよみがえった。ダービー（２７日・東京）への参戦については未定となっている。なお、直線内斜行で失格となったマウントシャスタに騎乗した岩田康誠騎手（３８）＝栗東・フリー＝は２０日までの騎乗停止処分となった。

　２歳チャンピオンが意地を見せた。激しい２着争いを制したのは、今年初戦のスプリングＳで１２着に大敗していたアルフレード。２歳馬の頂点に導いたウィリアムズを背に輝きを取り戻した。

　好位の５番手を追走し、４角手前でスパート。勝ったカレンブラックヒルには離されたが、最後までしぶとく伸びて２着を確保した。「直線を向いたときに手応えはあったが、きょうは勝った馬が強かった。少し外を回ったのと、馬の後ろにつけられなかった分かな」と鞍上は敗因を分析。久々にまたがった感触については「勝ち馬がグレイトなら自分の馬はベリーグッドだった」と悔しさをにじませつつも、パートナーをたたえた。

　手塚師も「最後は止まりそうで止まらなかったし、力のあるところは見せてくれた」と大敗からの一変に安どの表情を見せる。ただレースについては「外枠からの発走でいいポジションを取りに行くロスがあったし、勝ち馬向きのペースになってしまったからね」と残念そうに振り返った。

　ダービーへの出走を含め、今後については未定。ウィリアムズは「次がどのレースになろうが、ぜひ乗りたい」と強烈なラブコールを送る。豪州の名手とのコンビで鮮やかによみがえった２歳王者の次戦が注目される。