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【ラジオN賞】アーデント3頭併せ最先着

 美浦Wを3頭併せで追い切るアーデント(手前)(撮影・田村亮介)
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 美浦Wを3頭併せで追い切るアーデント(手前)(撮影・田村亮介)

 「ラジオNIKKEI賞・G3」(7月1日、福島)

 春の実績馬が混戦のハンデ重賞を断つ。東西トレセンで追い切りが行われ、皐月賞11着以来のアーデントは27日、美浦Wで3頭併せ。貫禄の最先着を果たし、2カ月半ぶりでも良好な仕上がりを印象づけた。2歳時から重賞戦線で奮闘してきたローレルブレットも栗東坂路で上々の動き。待望の初タイトル奪取へ、態勢は整っている。

 タイトルへの執念が、自然と馬を突き動かす。アーデントは美浦Wでイングリッド(4歳500万下)、ホローポイント(5歳500万下)を6馬身追走。行く気を必死になだめながら3〜4角へ突入し、直線では馬なりのまま馬体を並べていく。ゴール前での仕掛けには待ってましたとばかりに力強い反応。5F68秒2‐36秒9‐12秒3で1馬身の先着を決めた。

 笑みの絶えない加藤征師の表情が好調さを物語る。「先週(Wで5F65秒0‐12秒7)にやっているから今週は半マイルの調教。追走に手間取ることもなく、いい追い切りができた。息の入りも非常にいい。レース間隔をあけたことで、だいぶ落ち着きも出てきたね」と2カ月半のリフレッシュの効果を口にした。

 春はあと一歩タイトルに届かず、京成杯4着、弥生賞では3着。「皐月賞(11着)の権利は獲れたけど、本当はその前の重賞で賞金を加算してダービーに出走させたかった」。夢の舞台を逃した悔しさは忘れられない。ダービートライアルには出走せずに、仕切り直しの意味も込めてここを選択。入念な仕上げを施して状態は申し分ない。

 「正直、戦歴が違う。格の違いで何とかしてもらわないと」と言葉に力を込めた。7年2カ月ぶりに藤田が福島まで駆けつけるなど、勝負気配も高い。準備万端の実績馬が、きっちりとローカル重賞を射止める。

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