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「日本ダービー・G1」(27日、東京)
腕の見せどころだ‐。昨年、オルフェーヴルでダービージョッキーの仲間入りを果たした池添が、今年はグランデッツァとの初コンビで参戦。07年ウオッカ、08年ディープスカイで達成した四位以来、4年ぶり3人目のダービー連覇を目指す。青葉賞を制したフェノーメノは府中では3戦3勝。無敗の舞台で頂点を狙う。24日に枠順が確定。25日は一部ウインズで前々日発売が行われる。
オルフェーヴルで栄光をつかんだ瞬間からはや1年‐。「今年は(騎乗馬が)いないな」と落胆していた池添に、土壇場でオファーが舞い込んだ。しかもパートナーは皐月賞で1番人気のグランデッツァ。このチャンスに、現役8人目のダービージョッキーが燃えないはずがない。
以前から何度か騎乗依頼を受けていたが、タイミングが合わなかった。初めてのコンビ結成が大舞台に。「ミルコ(デムーロ)が乗ると思っていましたからね。ダービーのときに声をかけてもらってうれしかった。“また今年も狙えるな”と思いました」。ダービーの勝ち方を知る、数少ない男。腕の見せどころだ。
「テン乗りの馬にだけは負けたくない」。昨年は信念を貫いて頂点を極めた。今年、競馬の神様は、テン乗りという次なる使命を与えた。「去年とは全く違う立場。その分、普段の調教でコンタクトを取ってきた。あとは過去のレースをしっかり見て臨みたい」。24日早朝も、厩舎へ出向いて「あしたも乗ります!」と一礼。男に二言はないが、与えられた状況で最善を尽くしてきた。
短期間ながらも、日増しに絆は深まってきた。皐月賞5着後、初めてまたがったときは「ダメージを感じた」と眉をしかめたが、好素材はそこから超回復。「乗るごとに良くなってきた。自分のイメージもどんどん良くなってきた」。最終リハで状態の良さを確認。自信を持って東上する。
枠順は(8)枠(17)番。馬は皐月賞で、騎手は天皇賞・春で、それぞれ苦い思いをした大外枠をひとつだけ回避した形に。平田師は「枠順に左右されるコース設定じゃないし、気にならない。ゲートも問題はないから、奇数でもね。良馬場なら前走のようなことはないはず」と泰然自若。武豊(98年スペシャルウィーク、99年アドマイヤベガ)、四位に続く快挙を狙う。
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