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【安田記念】リターン、昨年王者と並入

 併せ馬で追われた岩田騎乗のリアルインパクト(左)と福永騎乗のストロングリターン(撮影・三好信也)
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 併せ馬で追われた岩田騎乗のリアルインパクト(左)と福永騎乗のストロングリターン(撮影・三好信也)

 「安田記念・G1」(6月3日、東京)

 あるぞ、2年連続ワンツー決着‐。堀厩舎の2頭が31日、美浦Wで併せ馬を敢行した。豪快な動きを見せたのが昨年の2着馬ストロングリターン。6カ月半ぶりを使われた上積みは大きい。一方、リアルインパクトも上昇気配を見せており、連覇へ向けて態勢を整えてきた。また、香港馬グロリアスデイズが東京ダートで追い切り。素軽い走りで順調ぶりをアピールした。

 1年前にワンツーを決めた堀厩舎の2頭が豪華競演。より存在感をアピールしたのは2着馬ストロングリターンの方だった。6カ月半ぶりの京王杯SCで4着。ひと叩きされての上積みは絶大だ。

 美浦Wの3頭併せは3馬身前にスプリングパリオ(3歳未勝利)、4馬身後ろにリアルインパクトが続く形でスタート。直線は真ん中からグイグイと脚を伸ばし、4F52秒8‐37秒9‐13秒0で昨年の覇者と並入した。手応えでは完全にG1馬を圧倒。「ちょうどいい負荷がかけられた。叩かれて良化しているね」と栗東から駆けつけた福永もうなずく。

 初コンビを組んだ前走は左にもたれ、追えないシーンがあったという。「それでも力のあるところを見せてくれた。確かに簡単な馬ではない。でも今回は2回目だから」。コンタクトを重ね、人馬の呼吸を合わせていくのがユーイチ流。この日は自ら志願して、最終追いに騎乗した。「スタートがあまり上手ではない。今の芝を考えると後ろ過ぎない位置取りで」とすでに本番でのVイメージは膨らんでいる。

 厩舎サイドも自信を隠し切れない。「体調はグンと良化していますね。前走を使ったことでガス抜きもできている」と橋本助手は心身両面での上昇を示唆。首差で後輩に屈した1年前の舞台。今年は先輩の威厳を見せつける構えだ。

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