「宝塚記念・Ｇ１」（２４日、阪神）

　不安を吹き飛ばす快走で、悲願のＧ１制覇が見えた。鳴尾記念で重賞Ｖ５を達成したトゥザグローリーは２０日、栗東ＣＷへ。同じく宝塚記念に出走予定のマウントシャスタ、ゴールスキー（米子Ｓ出走予定）を追走する形でスタートした。４角で３頭の馬体が並ぶと、直線は先に抜け出しを図ったマウントを最内から楽な手応えでパス。しまい重点ではあったが、５Ｆ６８秒６‐３８秒２‐１１秒６の鋭い末脚で先着を決めた。

　手綱を取った福永も満足げだ。「前走は余裕があるなかだった。使って良化しているし、気が入ってキビキビしていた」と上昇をつかむ。昨年は夏負けが影響して１３着に敗れたが、対策は万全。急激に気温が上がっていないこともあり、今年はその兆候が見られない。

　前走は２番手から抜け出し、競馬の幅も広がった。「前走の内容は大きい。ずっと乗せてもらっているので何とかＧ１のタイトルを獲りたい。その準備はできている」。米国遠征を控えるユーイチが、上半期のグランプリ制覇で弾みをつける。