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「バレーボール男子・五輪最終予選、日本1‐3中国」(6日、東京体育館)
試合前のけがで宇佐美大輔主将(33)=パナソニック=を欠いた世界ランク15位の日本は、同10位の中国に1‐3と完敗して2敗目(2勝)を喫し、勝ち点5で5位に後退した。2大会連続五輪出場を目指す日本は、7日の結果次第で五輪出場の一つの条件である全体の1位がなくなる。セルビアはオーストラリアとの全勝対決を3‐0で制し、4連勝で勝ち点を12とした。イランはプエルトリコを3‐1で下し、同8。韓国は初白星を挙げた。
波に乗っていた日本に、想定外のアクシデントが発生した。試合前の練習中、中国選手のスパイクしたボールが“あさっての方向”に飛んで宇佐美の右目を直撃。本人が「右目が全く見えない状態になった」と明かす緊急事態で、近藤が代役のセッターを務めた。
動揺を隠せない日本は第1セットを落とした。第2セットは今大会初先発となった左のエース・清水、いぶし銀の松本、米山の活躍で制したが、以降はミスも目立ち、先発の平均身長で12センチも上回る201センチという中国の高い壁を前に惨敗。近藤は「僕がバタバタしてチームが崩れた。責任を感じる」と悔いたが、右のエース・福沢は「(交代は)言い訳にならない。自分たちがバタバタした」とかばった。
これでロンドン行きは風前のともしびだ。福沢は「この逆境を打ち破らなければ五輪には行けない」と自らを律し、清水は「負けられない」、植田監督は「まだ終わったわけじゃない。あきらめない」と不退転の決意。だが試合後、宇佐美は病院に直行し、7日の出場は微妙な状況だ。徳俵に足がかかった絶体絶命のピンチをはね返せるのか。
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