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福島、目標に遠く及ばず渋い顔

 女子400メートルリレーでアンカー・佐野(左)にバトンを渡す福島(共同)

 「陸上オセアニア選手権 」(28日、ケアンズ)

 女子400メートルリレーで64年東京五輪以来48年ぶりの出場を目指す日本は、福島千里(24)=北海道ハイテクAC、土井杏南(16)=埼玉栄高、高橋萌木子(23)=富士通、佐野夢加(27)=都留文科大職=の候補メンバーでオープン参加したが44秒39にとどまり、五輪出場に向けて持ちタイムを上げることはできなかった。リレー種目の五輪出場権は、国際陸連が7月3日に発表するランクで上位16カ国・地域に与えられる。最新ランクで日本は12位にいる。

 練習を重ねてきたアンダーハンドのバトンパスに大きなミスはなかった。第3走者のエース、福島は「それなのにタイムが出なかったのが問題」と渋い顔だった。

 五輪出場に向け、少しでも持ちタイムを上げて「優位な立場」(福島)を確保するのが目的だった今回の遠征。ランキングに反映される43秒65を上回るのが目標だったものの、遠く及ばなかった。

 第2走者の高橋も「練習でできても、試合で存分に発揮できない部分がある」と、もどかしさをのぞかせた。「もっと走力アップが必要」と、4人が口をそろえるように課題は自覚している。

 五輪出場権の決定まで今後レースに出場する予定はなく、あとは結果を待つのみ。福島は朗報を信じ「抜かりなく準備を進めていきたい」と話した。

(2012年6月29日)

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