国際テニス連盟（ＩＴＦ）が２６日に発表したロンドン五輪出場選手リストで、男子シングルスの伊藤竜馬（２４）＝北日本物産＝が１１日付の世界ランキングに基づく出場権獲得者で上位選手が辞退したため、繰り上がって初の五輪出場を決めた。

　錦織圭（２２）＝日清食品、添田豪（２７）＝空旅ドットコム＝とともに日本男子３人の五輪出場は４人だった１９２４年パリ五輪以来８８年ぶりの快挙。日本代表の村上武資監督は「３人が自力で出場できるのは強化の表れ」と喜んだ。

　女子シングルスでクルム伊達公子（４１）＝エステティックＴＢＣ＝と森田あゆみ（２２）＝キヤノン＝は日本協会が申請したＩＴＦの五輪推薦枠からは漏れ、テニスが８８年ソウル五輪で正式競技に復帰後初めて日本女子が五輪出場を逃した。同監督はクルム伊達が外れ「メダルを狙える錦織との混合ダブルスを組めなくなったのが残念」と嘆いた。

　シングルスは男女各６４人。出場権は世界ランクで１カ国・地域４人までの上位５６人に与えられ、伊藤は当初５７番目だった。ダブルスは男女各３２組で、男子の錦織、添田組が推薦枠で出場する。