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「バレーボール男子・五輪最終予選、日本3‐0オーストラリア」(7日、東京体育館)
世界ランク15位の日本は同22位のオーストラリアに3‐0で快勝し、3勝2敗の勝ち点8で4位に上がって2大会連続の五輪出場に望みをつないだ。日本は右目の負傷から復帰した主将のセッター、宇佐美大輔(33)=パナソニック=を軸にストレート勝ち。1位での五輪出場権獲得はなくなったが、2位以下のアジア最上位に与えられる出場権を懸け、今後は勝ち点11のイランや同9のオーストラリア、8の中国との争いになる。
勝つと負けるとでは“天国と地獄”だった。がけっぷちの日本が開き直って、平均身長2メートルという強豪・オーストラリアの高い壁を粉砕。2大会連続の五輪出場へ瀬戸際で望みをつないだ。
痛恨の黒星を喫した前日の中国戦。試合直前の右目負傷で欠場した宇佐美が、この日は強行出場した。顔面打撲による右目の内出血ということで大事には至らず、病院から帰った時点で、植田監督から「スタートで行くから」とゴーサイン。福沢、清水の左右エースに絶妙のトスを供給した。司令塔の復活は、日本の逆境をはね返す心強い追い風となった。
宇佐美は「負けたら終わり。『五輪に行きたい』という気持ちで1つになった」とメンバーの思いを代弁。福沢が212センチの“豪州大巨人”エドガーの強打を3度もブロックすれば、清水に加えて、先発起用された石島と山村も大活躍。福沢を含めた“四天王”がまんべんなく得点を重ねた。中国戦で目立ったサーブミスも少なくなり、第1、2セットを接戦の末に連取。勢いに乗った第3セットは、意気消沈したオーストラリアを圧倒した。
負ければ“地獄”だったが、プエルトリコ、イランとの残り2試合を連勝すれば他国の状況次第で“天国”が見えてくる。清水は「ここからが本番」、福沢は「弾みがついた」と武者震い。植田監督は「絶対あきらめない」と前を向いた。
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