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ディーン、メダル獲得へ村上との合宿熱望

 新オフィシャルウエアに身を包み笑顔でポーズを決める左から江里口匡史、高瀬慧、福島千里、ディーン元気、吉川美香、金丸祐三(撮影・保田叔久)

 「ロンドン五輪陸上代表発表」(11日、大阪)

 日本陸連は大阪市内で理事会を開き、ロンドン五輪代表39人を決定した。すでに発表されたマラソン勢6人に加え、日本選手権で代表に決まった男子やり投げのディーン元気(20)=早大、女子短距離の福島千里(23)=北海道ハイテクAC=らを正式に承認。ディーンは、日本選手権で死闘を演じ、新たに選ばれた09年世界選手権銅メダリストの村上幸史(32)=スズキ浜松AC=との“共闘”を宣言。やり投げ初の五輪メダルへ、最強2トップが挑む。

 激闘の末に手にした夢舞台への切符。その余韻は、なかなか覚めなかったようだ。9日に五輪代表に内定したが、会見に登場したディーンは、やや疲れた表情だった。

 「五輪を決めた日は、まったく眠れなくて、次の夜まで一睡もできなかった。36時間ぐらい起きていた」と苦笑いした。それでも、五輪で陸上の日本代表が使用する、赤いたすきがデザインされたユニホームに袖を通し、気分一新。「出るだけじゃ駄目。決勝に進んで、できるだけ上の順位を狙っていきたい」と、父ジョンさん(57)の祖国で行われる大一番へ闘志をみなぎらせた。

 ディーンのベスト記録、82メートル28は今季世界ランク8位と入賞圏内にいる。さらに上を目指すために、ライバルとの“共闘”も宣言した。村上も代表に決定したことで「2人でいけるのは大きい。高いレベルで争えるから」と気持ちを高ぶらせた。意地をぶつけ合い、好記録を出した日本選手権を再現できればメダルも夢ではなく、「五輪までに一緒に合宿させてもらえたら…」と、合同合宿プランを提案した。

 英語が堪能なだけに「海外の選手にも村上さんのことをよく聞かれる。僕が通訳をして、五輪で楽しめれば」と、通訳にも意欲を示したディーン。日本陸上界のスター候補は、どん欲に日本やり投げ界初の五輪メダルを狙いにいく。

(2012年6月12日)

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