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“マラソン3人娘”秘策は「共闘」

 初めての女子マラソン合同合宿に出発した重友(左)と尾崎

 ロンドン五輪の女子マラソン代表、尾崎好美(30)=第一生命、重友梨佐(24)=天満屋=が14日、米アリゾナ州フラッグスタッフで行われる合同合宿に向け、成田空港から出発した。もう1人の代表、木崎良子(26)=ダイハツ=は、伊丹空港から合流。五輪代表3人が、直前に合同合宿を行うのは、初めての試み。各陣営は五輪本番で強力なアフリカ勢に対抗するため、チームジャパンとして“共闘”することも視野に入れた。

 08年北京五輪での惨敗を受けて、実現した今回の合同合宿。五輪直前としては初めての試みを前に、最年長の尾崎は「普段なかなか一緒に練習する機会はないので、楽しみ。刺激し合いたい」、最年少の重友も「合宿の中で積極的に学んでいきたい」と、意気込んだ。

 この合宿には、2つの大きな意味がある。1つは各選手の状態の確認だ。北京五輪では各陣営に調整を任せっきりにした結果、直前でエース野口みずきが左太もも裏の肉離れで欠場。土佐礼子も右足の外反母趾(ぼし)の影響で途中棄権と散々な結果に終わり、陸連の管理不足を露呈した。日本チームとして情報を共有することで、不測の事態を避ける狙いがある。

 もう1つは、チームジャパンとしての戦い方の共通意識を高めること。11年世界選手権ではケニア勢がチームとしてペースの上げ下げを行い、日本勢は全くついて行けず、メダルを独占された。「展開にもよるけど、(チームでの走りは)考えてます。日本人同士で走って、協力し合っていってもいい」と尾崎。“お家芸”復権に向け、万全の準備を進める。

(2012年6月15日)

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