スペインサッカー界で名物監督の一人として知られるマノーロ・プレシアード（５４歳）が７日未明に心臓発作で急死した。今季成績不振でヒホンの監督を解任されたが、２部落ちしたビジャレアルの新監督に内定し８日の正式発表を直前に控えていた。

　プレシアードはラシン、レバンテ、ヒホンなどいずれも当時スペイン２部チームを率いて計５回の１部昇格を果たした監督。ヒホン指揮時代の２０１０-１１シーズンにはレアル・マドリードのモウリーニョ監督を「ならず者」と呼び対決姿勢を露にした強いキャラクターを持つ監督。病気や事故で夫人や息子を次々と失いながらも目標を達成してきたことから選手の中にも信奉者は多い。７日のスペイン紙マルカによると、スペイン代表のデル・ボスケ監督は「溢れる闘争心でサッカー界に自分の位置を確立した人。わずかの間で一人の人物にあれだけのことが起きたのはまるで嘘みたい」とコメントした。