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「欧州選手権・準決勝、スペイン0(4PK2)0ポルトガル」(27日、ドネツク)
初の2連覇を狙う2010年W杯王者のスペインが延長を終えて0‐0からのPK戦を4‐2で制してポルトガルを退け、2大会連続4度目の決勝に進んだ。スペインはポルトガルの激しい寄せに苦しみ、得点できなかった。PK戦は両チームのGKがともに1人目のキックを止めた。スペインは続く4人が成功したが、ポルトガルは4人目アルベスが失敗した。スペインは7月1日(日本時間2日)の決勝で、28日(同29日)に実施される準決勝のドイツ‐イタリアの勝者と対戦する。
PK戦でスペインの5人目、セスクは自らのキックが左ポストに当たって入ると歓喜の表情を浮かべて走りだした。チームメートが駆け寄り、大きな輪ができた。王者が苦しみながらも堅守で決勝へ。セスクは「4年間で3度も決勝に進めるなんて信じられない」と興奮を隠せなかった。
ポルトガルの厳しいプレスに手を焼き、自慢のパスワークが乱れた。攻められずに後方でパスを回し、観客からブーイングも。延長では好機が増えたが、延長前半14分にイニエスタが放ったシュートはGKに阻まれた。
嫌な展開でも守備は安定していた。DFのアルベロア、ピケ、セルヒオラモスが相手エースのロナルドに対応し、スピードに乗せる場面はほとんどなかった。「自分たちのプレーに納得」とセルヒオラモス。いらついたロナルドは後半終了間際の決定機でシュートを浮かした。
華麗な攻撃が代名詞のスペインだが、これで前回大会、2年前のW杯と今大会を通じて決勝トーナメントで9試合連続無失点と守備もさえている。デルボスケ監督は「われわれの方がついていた」と話したが、無失点でPK戦に持ち込んだことが、運を呼び込んだ。
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