「欧州選手権・準決勝、イタリア２‐１ドイツ」（２８日、ワルシャワ）

　イタリアがＦＷバロテリの２ゴールで前回準優勝のドイツを制し、３大会ぶりに決勝に進んだ。７月１日（日本時間同２日）の決勝で、イタリアは大会史上初の連覇を狙うスペインと対戦することになった。

　前半に２得点を挙げたバロテリは、試合を中継したイタリア国営放送ＲＡＩのインタビューに応じ「このゴールは母に捧げる」と笑顔で話した。スタンドで観戦していた母親シルビアさんの元に駆け寄り祝福を受けた。「母(の目の前で得点する)には、ずいぶんと待たせたから。母の年齢でここまで来てくれて、家族と一緒に祝えて幸せだ。決勝戦には父も来てくれると思う。そうすれば２点じゃなく４点は決めるよう頑張れる」とスペインとの決勝でもゴールラッシュを誓った。

　また前半３６分に２点目の決めた後、ユニホームを脱いでイエローカードを受けたことについては「俺の肉体を見せつけられて、嫉妬したみたいだね」。大胆な振る舞いで“悪童”と呼ばれる男らしいジョークでかわしていた。