「欧州選手権・１次Ｌ、ドイツ２‐１オランダ」（１３日、ハリコフ）

　Ｂ組２試合を行い、２０１０年Ｗ杯３位のドイツが２‐１でＷ杯準優勝のオランダを下し、２連勝で８強入りに前進した。オランダは連敗。ポルトガルは３‐２でデンマークを下し、ともに勝ち点３とした。ドイツは前半２４、３８分にゴメスが蹴り込み、オランダの反撃をファンペルシーの１点に抑えた。ポルトガルは２‐２の後半４２分、途中出場のバレラが決勝点を決めた。

　バレラが振り向きざまに右足でゴール右に突き刺し、ポルトガルは劇的な勝利をつかんだ。ベント監督は「選手みんなの働きに満足。初戦の負けからよく盛り返した」とたたえた。だが、エースのＣ・ロナウドのらしくないプレーが苦戦を招き、今後に不安を抱かせた。

　ペペとポスティガが前半に得点し、２‐１で迎えた後半５分。Ｃ・ロナウドが自陣からの長いパスで抜け出した。だが、絶好機を決められない。３３分にもＧＫと１対１になったＣ・ロナウドはシュートを右に外し、２分後にデンマークの同点ゴールが生まれた。

　今季のスペイン１部リーグで４６点を奪った２７歳の大黒柱も、代表ではクラブのように輝けない。「世界最高の選手でもミスすることはある。自分が点も取れなくても、チームが勝てば幸せ」。強気な言葉とは裏腹に、表情は硬かった。