「欧州選手権・準決勝、ドイツ４-２ギリシャ」（２２日、グダニスク

　１試合を行い、前回準優勝のドイツが４‐２で前々回王者のギリシャを下し、２大会連続で４強入りした。終始攻勢だったドイツは前半３９分にＤＦラームが豪快に蹴り込んで先制。ギリシャの速攻を受けて後半１０分に追い付かれたが、その６分後にＭＦケディラがボレーシュートを決めて勝ち越した。その後はＦＷクローゼらのゴールで突き放した。ドイツは２８日（日本時間２９日）の準決勝でイングランド‐イタリアの勝者と対戦する。

　ドイツが選手層の厚さを見せて圧倒した。１次リーグの３試合に先発した攻撃陣のゴメス、ポドルスキ、ミュラーを総入れ替えし、クローゼ、シュルレ、ロイスを起用したレーウ監督は「相手がメンバーを予想できないようにした」と、してやったりだ。

　今大会初先発のポーランド生まれのクローゼは、得意のヘッドでチームの３点目。出身国での特別な一戦で、「家族も見に来ていたので本当にうれしい」と喜びを口にした。これで代表通算６４ゴール目。ゲルト・ミュラーの持つドイツの歴代最多記録まであと４点だ。