【岡崎慎司・上】転機はエゴイスト宣言
2014年5月14日
Jリーグ時代も含めシーズン自己最多得点となったばかりでなく、ブンデスリーガ得点ランキングでも7位にランクイン。欧州主要リーグでの日本人選手最多ゴール数も更新。すでに日本代表としても歴代3位の得点数を誇る岡崎は、現日本代表の真のストライカーへと変貌を遂げた。
5月12日午前中に帰国した岡崎は、移動中の車内で、自身2度目のW杯メンバー入りを確認し、「僕自身が持っているすべてをブラジルで出したいと思います」とブログで発表した。
頼れるエースへとなった岡崎にはさまざまな転機があった。そのひとつが昨年のコンフェデレーションズ杯での“エゴイスト宣言”だ。
「僕はFWという最も勝利に影響を与えるポジションでプレーしているのだから、周りに要求していくべきだし、エゴイストになるのは当然のこと」
ストライカーである自身がゴールを決めれば、勝利へ導ける。その信念が彼を強くたくましくした。そして、チームメートの信頼を勝ち得て、「岡崎なら決めてくれる」と自然にボールが彼の元へ集まった。「俺しかいない」という覚悟が、期待を力に変え、結果を残した。
「俺はプレッシャーに弱い男」と自伝『鈍足バンザイ!』で語っていた岡崎の進化を支えたのは、苦悩の日々だった。(寺野典子)
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