オランダとアルゼンチン鍵握るドリブル
2014年7月8日
ブラジルにとって正念場となるドイツとの準決勝前日、当地のテレビ局がアルゼンチンの首都ブエノスアイレスと中継をつないで「どちらが決勝に進むと思うか」という質問を人々に投げていた。「ドイツ」と答えた中の一人は、自国の決勝進出を前提に「われわれは1990年の借りを返さなければならない」と話していた。
「借り」というのはW杯イタリア大会決勝でマラドーナ擁するアルゼンチンが西ドイツ(当時)に0-1で敗れ、連覇を逃したことを指している。だが24年前の借りを返すためには、まず16年前の雪辱を果たす必要がある。98年フランス大会準々決勝で、今回の準決勝の相手であるオランダに1-2と競り負けているのだ。
MFマスケラーノは「相手選手のクオリティー、経験を考えれば、(準々決勝の)ベルギー戦より厳しい試合になるだろう」と気を引き締める。W杯では過去4戦して1勝1分け2敗と負け越し、唯一の勝利は延長戦の末に3-1と勝った78年アルゼンチン大会の決勝のみだ。
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