息詰まる真剣勝負…オランダ4強入り
2014年7月6日
オランダとコスタリカが対戦した準々決勝は延長戦を含む120分間を0-0で終えた後、PK戦を4-3で制したオランダが、準優勝した前回の南アフリカ大会に続く4強入りを果たした。
今大会のオランダは堅守速攻で“らしさ”が失われたとの評も聞こえるが、主導権を握っての攻撃には迫力があった。けん引役となったのは、2006年から3大会連続出場となるロッベン、ファンペルシー、スナイダー、カイトといういずれも30代のベテランたちだ。特にロッベンのプレーには鬼気迫るものがあった。球を持つと全速でドリブルを仕掛け、相手の捨て身のタックルに倒されても向かっていく姿に、タイプこそ違うものの、全盛期のマラドーナ(アルゼンチン)を見る思いがした。ファンペルシー、スナイダーはシュートが相手GKの好守やゴール枠に阻まれたが、十分に得点が期待できる選手だ。
彼らの陰に隠れがちだが、カイトの存在も忘れてはならない。国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトによれば、総移動距離は13キロ以上で、うち約4キロをハイスピードで動き、右サイドの攻守を支えた。この2部門で匹敵するのは、チーム内ではスナイダーだけだ。ファンハール監督は「チームには若い選手が多いので、持てる力を出し切る彼らのような存在は監督にとってありがたい」と称賛する。
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