アルジェリア快勝で悲願に前進
2014年6月23日
アルジェリアが韓国に4-2と快勝し、1次リーグ突破の期待を膨らませた。前半にパワフルな攻めで3点を奪って主導権を握り、後半は韓国に追い上げられたものの逃げ切った。W杯の勝利は初出場の1982年スペイン大会以来で、32年ぶりの歓喜となった。
その32年前の勝利を、私はスタンドの記者席で見た。スペイン北部のオビエドという町の、小さなサッカー専用競技場で行われたチリとの試合だった。アルジェリアは初戦でいきなり優勝候補の西ドイツを2-1で倒し、センセーションを巻き起こした。第2戦でオーストリアに0-2と敗れたが、チリ戦もスピーディーなパスワーク、テクニックを生かした攻撃サッカーを展開し、前半で3点のリード。後半に2点を許したものの3-2で逃げ切り、1次リーグを2勝1敗という見事な成績で終えた。
当時、アルジェリアサッカーの映像を見たこともなければ、情報さえ少なかった。今のようにインターネットなどなかった時代である(プレスセンターからファクスで原稿を送れるようになったのは、この大会から)。それだけに「アフリカにこんな素晴らしいチームがあるのか」と驚き、印象に残った。
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