ドイツ優勝…決勝で勝敗を分けたもの
2014年7月14日
3大会連続の延長戦にもつれ込んだ決勝は、ドイツがアルゼンチンを1-0で破った。西ドイツとしてやはりアルゼンチンを同じスコアで下した1990年イタリア大会以来、6大会ぶり4度目の優勝を飾った。
「細かいところで勝敗が分かれる」。選手がよく口にする言葉だ。きっ抗する展開となった今大会の決勝戦も、わずかなボールコントロールの差が明暗を分けた。まず、延長前半7分に訪れたアルゼンチンの決定機。FWパラシオが左からのクロスを胸で止めるも、ボールはわずかに大きく弾んだ。その間にGKノイアーが鋭く飛び出すと、その迫力にけおされたかのようにシュートは左に外れた。
対して、延長後半8分にドイツが挙げた決勝点。同じような左クロスをFWゲッツェが胸で完璧にコントロール。間髪を入れずボレーシュートを放ち、GKロメロを破った。アルゼンチンのサベラ監督は試合前に「(ドイツには)南米的なボールさばきを見せる選手がいる」と評していたが、決定的な場面でドイツの技術が勝ったのは悔しいに違いない。前日の3位決定戦でブラジルに技術で引けを取らなかったオランダといい、南米開催のW杯で初めて欧州勢が優勝した今大会を象徴するような場面だった。
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