際立つ独の強さ ポルトガルを粉砕
2014年6月17日
先制点となった前半12分のミュラーのPKは南ア大会後に加わった新たな才能、ゲッツェのドリブル突破から。前半32分の2点目もクロースの右CKからフンメルスがヘディングで決めたもの。難しいことをしなくても、点差を広げられるのは勝ち上がるチームの王道。どんなに手の込んだゴールでも1点は1点ということを忘れてはならない。
試合は前半37分にDFペペが一発退場となった時点で決した感がある。そのポルトガルにとって、敗戦以上に痛かったのは、H・アルメイダ、コエントランが相次いで負傷退場したことだろう。出場停止になるペペも含めて次戦では主力3人がおそらく使えなくなることを考えれば、いくら強豪とはいえ1次リーグ突破に暗雲が垂れ込めたといえるだろう。
これはまだ決定した訳ではないが、ポルトガルのエース、ロナルドもあのジンクスにはまるのだろうか。それは、W杯では前年の世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール」を受賞した選手は活躍できない-。2006年大会のロナウジーニョ(ブラジル)、10年大会のメッシ(アルゼンチン)は持てる才能の片りんさえ見せずに大会を後にした。スーパースターの欠けたW杯はつまらなくなるのだが。
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