ネイマール離脱…不安な王国攻撃陣
2014年7月5日
一方、心配なのはブラジルの攻撃だ。1次リーグこそネイマールが4得点と期待に応えたが、PK戦にもつれ込んだ決勝トーナメント1回戦のチリ戦はダビドルイスがCKから決めたゴールのみ。両センターバックの働き、しかもセットプレー頼みの得点で辛くも勝ち抜いているとなれば、チアゴシウバが警告累積で出場できない準決勝のドイツ戦はさらに不安が募る。
折しもコロンビア戦当日、フォーリャ・ジ・サンパウロ紙(電子版)は今大会のブラジル選手についての調査結果を掲載。最も悪い選手のトップは、回答者の21%が挙げたFWフレジで、2位もFWフッキ(9%)だった。フレジは昨年のコンフェデレーションズカップで最多タイの5得点を記録し、ブラジルのセンターフォワード問題が解決したかに見えた。だが、今大会は1次リーグのカメルーン戦で挙げた1点のみ。攻撃サッカーを誇る「サッカー王国」のFWが活躍できなければ、風当たりが強まるのも当然だろう。
ネイマールはその後、脊椎骨折であることが判明し、残り試合の出場が絶望的に。攻守の軸を欠くブラジルにとって、スピードもタフさもある欧州きっての強豪が待ち構える準決勝は文字通り、正念場となる。
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