「裸のサッカー王国」大敗に「0」採点
2014年7月11日
今回の大敗は、ブラジルサッカーにどんな影響を及ぼすのだろうか。「マラカナンの悲劇」後は、その時着ていた白のユニホームを現在のカナリア・イエローに変えた。縁起が悪いと忌み嫌ったのだ。同じことはあり得ないにしても、対戦相手が畏敬の念を持って接してきたユニホームの“神通力”が落ちることは間違いないだろう。
スコラリ監督が「何が起こったか分からない」と混乱を隠せない中、国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトに、1994年大会の優勝監督で現代表のテクニカルディレクターを務めるパレイラ氏の「ドイツは選手や指導者のトレーニング施設を多く持ち、その基盤は完璧だ。われわれは選手育成をもう一度考え、見直し、投資するときに来ている」という冷静なコメントが紹介されていた。
「裸の王様」ならぬ「裸のサッカー王国」となったブラジルが、再建に向けてドイツを手本とするというのか。欧州と南米の交流が世界のサッカーの発展を紡いできたとはいえ、ブラジルサッカーの代名詞である「Jogo Bonito」(美しいプレー)の伝統とスタイルが失われるようでは寂しい。
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